店舗・店頭のPOPとは?種類と5つのメリット・設置のポイントや注意点も解説
POP(ポップ)とは、売り場に設置する広告をはじめとした販促物のことです。店舗に設置すれば、来店客の購買意欲を後押しするのに効果的です。この記事では、店舗のPOPを効果的に設置したい担当者に向けて、POPの種類やメリットについて解説します。設置の際の注意点も解説しているので、ぜひ役立ててください。

そもそも店舗の「POP」とは
POPとは、Point Of Purchaseの略称です。日本語に訳すと「購買する場所」という意味になりますが、一般に日本では売り場に設置する広告物のことをPOPと呼んでいます。POPの材質としては紙が一般的ですが、のぼり、デジタルサイネージなどもPOPに含まれます。製品のメーカーや流通がPOP用意し、販売店に供給することもあります。
POPとは、Point Of Purchaseの略称であり、直訳すると「購買場所」あるいは「購入のポイント」という意味になります。日本では、商品やサービスの魅力を消費者に伝え、購買意欲を高めるために売り場に設置される広告物のことを総じてPOPと呼んでいます。具体的には、商品説明カードやプライスカードをはじめ、棚札やのぼり、ポスターやパネル、デジタルサイネージ、キャラクター人形など、多様な形態があります。販促のためにメーカーや流通がPOPを用意し、販売店に供給することもあります。
店舗におけるPOPの主な種類
店舗におけるPOPには、さまざまな種類があります。ここでは、主な6種類のPOPについて解説します。
のぼり
のぼりとは、布の上部と縦部分に筒状のチチを付け、竿を通し、二辺を固定したPOPのことです。店舗の主力商品やサービス内容などを告知します。店外のロードサイドに設置されることが多く、歩行者や車で通りがかる人に向けて、店舗の存在をアピールするのに向いたPOPといえます。
ポスター
ポスターとは、広告・宣伝するために図表や写真、イラスト、文章などでデザインし、大判の紙に印刷された宣伝用の張り紙のことです。期間限定のイベントやキャンペーンなどを告知します。
パネル・等身大パネル
パネル・等身大パネルとは、印刷された段ボールや板紙、発泡ボードなどを裁断し組み立てた立体型で自立型のPOPです。店員や人気アーティスト、キャラクターなどが等身大で宣伝する形態がよく見られます。期間限定のセールやキャンペーンなどを、目をひく形で告知できるPOPといえるでしょう。
卓上POP
卓上POPとは、印刷された板紙やプラスチックシートなどを裁断し、組み立てた立体型で自立型のPOPです。飲食店のテーブル上や小売店のイベント会場などで多く使われています。季節限定メニューや価格、新商品や対応決済方式などを告知するPOPとして活用されています。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージとは、ディスプレイなどを利用して、情報を表示するPOPです。動画を流せるため、店舗の入り口付近での告知や、商品の近くで特徴や使い方の説明に使いやすいPOPといえます。商品紹介や、期間限定商品、キャンペーンなどの告知にも使用されています。
ステッカー
ステッカーとは、壁・ドア・什器など場所を選ばず、簡単に貼れるPOPです。さまざまな場所に簡単に貼ることができ、店舗内の各スポットにおける宣伝や商品紹介に役立ちます。POPといえば、ステッカータイプのPOPを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
店舗にPOPを設置する5つのメリット
店舗にPOPを設置すると、来店客の購買意欲を後押しする、商品に気づいてもらえるといったメリットがあります。
1.来店客の購買意欲を後押しする
POPを設置することで、来店客の購買意欲を後押しする効果が期待できます。来店客のなかには、特に購入するものを決めていない、または購入しようか迷っている人もいます。POPが設置されていれば、商品の購入を促したり、目的以外の商品に注目させたりできます。
2.商品に気づいてもらえる
カラフルで視覚的に目立つPOPを設置することで、商品への注目度を高め、気づいてもらうことが可能です。とくに「期間限定」「季節商品」「セール」「新商品」などのキーワードを付したPOPは、来店客の目を引きやすいといえるでしょう。商品の存在に気づいていない来店客にPOPでアピールすることは、購入検討してもらうために重要です。
POPには、その商品の購入を目的に来店していない顧客に、「ついで買い」を促す効果があるといえるでしょう。
3.商品説明を記載できる
POPに商品説明を記載できる点もメリットです。店員から説明しなくても、ある程度の情報を来店客に伝えられます。商品の特徴、メリット、使い心地、生産者のこだわりなど、商品のパッケージやチラシでは掲載できないような、詳細な情報をPOPに記載しましょう。
商品の機能や使用感をイメージしやすいPOPにするために、口コミや実際に使った店員のおすすめコメントを記載する方法も有効です。
4.来店客を誘導できる
商品をアピールするだけでなく、来店客の誘導ができる点もPOPを設置するメリットにあげられます。「お会計はこちら」「広告の品はこちら」といったPOPを使えば、来店客に店舗の導線を案内できます。商品紹介以外の目的でもPOPを活用することで、来店客に対して、わかりやすい店舗作りが実現します。
5.店舗の演出になる
ハロウィンやクリスマスなど、季節ごとの行事やイベントに合わせたデザインのPOPを用意すれば、店内を演出できる点も魅力です。POPを使えば、レイアウト変更をしなくても、手軽に店内の雰囲気を変えられます。
手書きのPOPで温かみのある雰囲気にしたり、余白の多いシンプルなポスターで高級感を出したり、店舗が目指す雰囲気に合わせたPOPを設置することで、ブランディングにも役立ちます。
店舗にPOPを設置するポイント
効果的にPOPを設置するには、サイズの選定、デザイン、ターゲットの明確化が欠かせません。ここでは、3つのポイントを解説します。
設置する場所に適したサイズのPOPを選ぶ
POPで来店客の気を引くためには、設置する場所に適したサイズのPOPを選ぶ必要があります。店頭には、ポスターやのぼりなど、通りがかる人に来店を促すように、大きく目立つPOPを設置しましょう。
店舗の入り口近くには、パネルを設置するとよいでしょう。店内にはデジタルサイネージ、レジ横や商品のそばには小さめの卓上POPを設置すると効果的です。壁に貼るポスターは、設置場所に応じて適切なサイズを選びましょう。
わかりやすく目を引くデザインにする
目立たなくては来店客にPOPを見つけてもらえないため、わかりやすく目を引くデザインにすることも大切です。色使いは、商品イメージやターゲット、季節感などを考慮し、適切なものを選びましょう。記載内容は、情報を詰め込むと見にくくなるため、アピールポイントがひと目で伝わるように簡潔にします。わかりやすくイメージしやすいPOPにするために、写真やイラストを入れるのも効果的です。
商品のターゲットを明確にする
商品のターゲットを明確にし、相手の立場になってPOPのメッセージを考案することが大切です。来店客に商品を購入してもらうには、「自分に関係のある商品」であることを伝えなければなりません。単に商品の魅力だけを押し出すPOPでは、「自分に関係ない」と興味を持ってもらえないためです。
ターゲットに合わせた訴求ポイントを絞り、POPの内容やデザイン、設置場所を含めたアプローチを検討しましょう。
店舗にPOPを設置する際の注意点
店舗にPOPを設置する際は、適切な数や誇大表現に注意しましょう。ここでは、POPを設置する際の注意点について解説します。
適切な数を設置する
作りたい売り場のイメージに合わせて、適切な数とデザインのPOPを設置しましょう。POPは、数多く設置すればよいわけではありません。POPの使いすぎは、店舗のイメージや雰囲気を損ねる可能性があります。過剰な情報が邪魔になり、来店客がPOPを煩わしいと感じないための配慮が必要です。
誇大表現にならないよう注意する
誇大表現に注意してPOPの内容を作成しましょう。誇大表現とは、事実と反する内容を記載する、内容を盛るといった表現です。誇大表現が掲載されたPOPを設置すると、不当景品類及び不当表示防止法や薬機法に触れる可能性があります。
その他、断定することが難しい「絶対」「永久」などを使って、「確実に効果があります」「絶対痩せます」などと、断定する表現も避けましょう。「日本一」「最高」「最小」といった「No.1」に関する表現は、明確な裏付けがなければ使ってはなりません。
※参考:不当景品類及び不当表示防止法 | e-Gov法令検索(第二章第一節第五条)
まとめ
POPとは、店舗の売り場に設置する広告物のことです。店舗に設置すれば、来店客の購買意欲の後押しや、商品の認知度向上に役立ちます。POPを設置する際は、ターゲットを明確にしたうえで、適したサイズやデザインを選びましょう。
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※...合成紙市場における販売量(t)、(参考)矢野経済研究所「2022年版 特殊紙市場の展望と戦略」
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この記事を書いた人株式会社ユポ・コーポレーション
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