パウチ容器とは?パウチ容器の種類や特徴・安全性・用途を解説
パウチ容器は、シャンプーやリンス、洗剤などの詰め替え用の商品に使用されています。元々パウチは、加熱調理された食品の長期保存用に開発されたものです。 この記事では、パウチ容器の歴史や特徴、種類などについて解説します。パウチ容器についての理解を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。

パウチ容器とは
パウチ容器とは、軟包装(なんほうそう)の一種です。軟包装とは、柔軟性のある材料を使用した包装を指します。パウチ容器に使用される素材は、プラスチックや紙、アルミ箔などです。「パウチ」という言葉には「小袋(ポーチ)」という意味があり、化粧品や洗剤の詰め替え容器、レトルト食品のような容器に使用されています。
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パウチの歴史
パウチは、1950年代のアメリカで軍事用に開発されたものです。1964年、日本で透明のパウチの開発が進められました。1968年、世界で初めてパウチ容器を使用した家庭用レトルト食品「ボンカレー」が発売されています。1969年、月面探査船であるアポロ11号打ち上げの際にも、パウチは宇宙食の容器として採用されました。
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パウチ容器の特徴
パウチ容器には、密封性や再封性、環境へのやさしさなどの特徴があります。ここでは、パウチ容器の特徴を解説します。
密封性の高さ
パウチ容器は、密封性の高さが特徴です。密封性の高いシールを使用しており、熱の力でフィルム同士を接着させています。パウチ容器は、中身が漏れる心配が少ない信頼性の高い容器と言えます。中身が酸化しにくいため、長期的な保存も可能です。100℃以上の高温の水を利用するレトルト殺菌によって、常温で保存できます。
再封性の付与が可能
パウチ容器には、再封性のあるチャックや、キャップ付きの注ぎ口であるスパウトの付与が可能です。容器に再封性を付与すると、中身を必要な量だけ使用できます。再封性によって中身の劣化を抑えることも可能です。パウチ容器は洗剤やシャンプーなどの日用品や、食品やアルコールを含む飲料などにも用いられています。
かさばらない
パウチ容器は、柔軟な素材で作られています。他の容器と違い、かさばりにくく、保管のスペースを節約できます。また、容器の持ち運びがしやすいため、アウトドア時に食料を保管しておくのにも便利です。パウチ容器はアウトドアだけでなく、防災用の備品を貯蔵するためにも利用されています。
環境にやさしい
パウチ容器は、樹脂ボトルと比べてプラスチックの使用量を削減可能です。二酸化炭素の排出量を削減することも可能です。パウチ容器の中身を詰め替えると、樹脂ボトルをリユースする生活習慣の定着にも貢献できます。
さまざまなタイプの形や機能がある
パウチ容器は、用途に応じて形や機能を変えられます。たとえば、持ち手付きのパウチや電子レンジ対応のパウチなどが存在します。商品のパッケージの形を選択できるほか、機能を付与して製品に付加価値を与えられます。目を引くパウチのデザインを採用すると、他社製品との差別化につなげられるでしょう。
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パウチ容器の安全性
パウチ容器は、複数のフィルムが重なってできています。印刷に適した外装、バリア性のある中間層、食品接触対応やヒートシール性のある層など、各種の機能を持ったフィルムを重ねて、所望の機能を持たせています。さらに、それぞれの層が酸素や水分などを遮断する効果も持っています。フィルムを重ねることで、酸素や細菌、水分などから中身を守っています。
パウチ容器の素材
パウチ容器の素材には、アルミ箔やポリプロピレン、PET(ポリエチレンテレフタレート)などが使用されています。プラスチックフィルムの素材は、電子レンジに対応しており、高温でのレトルト殺菌が可能です。それぞれの素材を組み合わせることで、さまざまな機能をもつパウチ容器も製造できます。細菌の殺菌処理によって、食品の長期保存を可能にしています。
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パウチ容器の種類
パウチ容器は、用途に応じて種類が分かれています。ここでは、パウチ容器の種類を解説します。
平袋・自立袋
平袋・自立袋は、パウチの基本的な形状です。平袋は平面に広がる形状で、かさばらずに多くの商品を陳列できます。自立袋は底を広げて立てられるもので、パウチ以外の自立する容器と同じように立てて陳列ができます。自立袋の容器は、ディスプレイ性が高いため、きれいに陳列できるでしょう。
ガゼット
ガゼットは、袋の底を四角く広げられるパウチ容器です。ガゼットには、以下2つの種類があります。
・シングルレイヤー:袋の左右にマチがある
・ダブルレイヤー:上部にも折込が入っている
どちらも底が広いため、安定して自立します。ダブルレイヤーは上部を広げることで、容量を増やすことが可能です。
スパウト
スパウトは、注ぎ口がついているパウチ容器です。スパウトには、以下2つの種類があります。
・センタースパウト:上部中央にスパウトがついている
・コーナースパウト:上部の角にスパウトがついている
スパウトのパウチ容器は、中身が注ぎやすい点が特徴です。トイレタリーやゼリー飲料など、多くの商品で使用されています。
ミニパウチ
ミニパウチは、少量の個包装に使用するものです。液体や粉末、ゼリーなどを入れるために使用されています。たとえば、化粧品の試供品やわさび、醤油など、中身が少量のものに多く使用されています。ミニパウチは1度のみの使い切り使用を想定しており、開封後の中身の保護を気にしなくて良い、という点が特徴です。
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パウチ容器の用途
パウチ容器には、さまざまな使用方法があります。ここでは、パウチ容器の用途を解説します。
化粧品
パウチ容器は、化粧水や乳液などの詰め替え用に使用されています。粘度の低いものでも、粘度の高いものでも容易に絞り出せることもメリットです。パウチはガラスやプラスチックと同様の密封性を実現できます。パウチのまま使用できるタイプの容器もあり、用途に応じた使い分けができます。
食品
パウチ容器は、半固形物から液体まで幅広い食品に対応しているのがポイントです。たとえば、カレーやおでん、パスタソースなどの食品の容器に使用されています。パウチ容器は耐熱性があるため、レトルト殺菌(例えば130℃×30分など高温で処理)が可能です。パウチ容器は持ち運びがしやすいこともあり、今後も商品としての展開が広がるでしょう。
日用品
パウチ容器は、シャンプーや洗剤などの詰め替えパッケージにも活用されています。詰め替えずにそのまま使用されることもあり、特にスパウトパウチなど再封性があるものは、容器の密閉性が高く、空気との接触を避けられる点もメリットとなります。また、パーマ液、ヘアカラー剤のような商品でも使用されています。衛生管理の分野では、ハンドソープや除菌クリーナー、手指消毒液などの容器としても活躍しています。
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まとめ
パウチ容器は利便性が高く、幅広い用途があるものです。複数のフィルムによって中身を守れるため、食品や日用品、化粧品などの容器として利用されています。殺菌によって長期の保存も可能です。プラスチックの削減も期待できるため、重宝されています。
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※...合成紙市場における販売量(t)、(参考)矢野経済研究所「2019年版 特殊紙市場の展望と戦略」
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この記事を書いた人株式会社ユポ・コーポレーション
地球と人を大切にしていきたい。
当社はこれからも環境保全や環境負荷の削減を使命として社会に貢献していきます。