紙・合成紙のユポ・コーポレーション
更新 2025.06.04 公開 2024.04.08 コラム

セキュリティラベルとは?必要な理由、3つの種類、活用シーンについても解説

セキュリティラベルは、開封検知や改ざん防止、企業の信用性の向上など、さまざまな用途で活用されています。この記事では、セキュリティラベルの種類、必要な理由、活用シーンなどについて解説します。セキュリティラベルの利用を検討する際に参考にしてください。

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目次

    セキュリティラベルとは

    セキュリティラベルは、主に封止めに使われるラベルです。そもそもシールは、開封検知を意図した「蝋封」を語源としており、セキュリティラベルそのものを意味しています。

    セキュリティラベルの特徴は、剥がされたことがわかり、元どおりに貼り直せない点です。ラベルを貼って剥がした面に、文字が移るものと移らないものなど、種類はさまざまです。具体的な種類や特徴については、後ほど解説します。

    セキュリティラベルが必要な理由

    セキュリティラベルの利用目的は、情報の不正利用や偽造の防止など、さまざまです。ここでは、セキュリティラベルが必要な理由を解説します。

    情報の不正利用・訴訟リスクを避けるため

    セキュリティラベルは、情報の不正利用や訴訟リスクを低減するために必要とされています。商品の誤送や荷抜きなどで個人情報・機密情報が漏えいしてしまった場合、犯罪に悪用されてしまうリスクがあります。最悪の場合、多額の損害賠償を伴う訴訟などに発展してしまうかもしれません

    こうしたリスクを避けるためにも、セキュリティラベルでの対策が大切です。セキュリティラベルを利用し剥がされたことが明瞭になるような工夫があれば、犯罪の抑止力になったり、訴訟リスクを低減できたりします。

    偽造を防止するため

    商品の偽造を防止できる点も、セキュリティラベルの利点です。輸送時や陳列時に商品が開封されて、内容物の盗難、内容物の入替、異物の混入、商品の改ざん・偽造をされるリスクがあります。

    また、模造品によるブランド価値の毀損を防ぐためには、外観を真似た偽造製品の製造を防止することが必要です。こうしたリスクを避けるために、セキュリティラベルで偽造対策をしましょう。

    企業の信用性を向上させるため

    企業の信用性を向上させるためにも、セキュリティラベルは必要です。情報化社会といわれている現在では、企業の情報管理体制が求められています。よい商品やサービスを提供していても、情報管理を怠っていれば、取引先から信用されません。取引先からの信頼を獲得するためにも、セキュリティラベルを活用し、情報管理を徹底しましょう

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    セキュリティラベルの3つの種類

    セキュリティラベルは、主に転移タイプ、非転移タイプおよびぜい質タイプの3つの種類に分けられます。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

    1.転移タイプ

    転移タイプは、被着体からセキュリティラベルを剥がすと、被着体の表面に文字や図柄などが浮かび上がることで、剥離を検知することができます。

    浮かび上がる文字や図柄などは自由にデザインできますが、市販されているラベルでは「開封済」、「VOID」、「VOID OPEN」などの文字が多く採用されています。

    転移タイプはロール状のものや、表面にバーコードやナンバリングなどの別情報を印刷したものなど、用途に合わせた加工も可能です。

    2.非転移タイプ

    非転移タイプは、被着体からセキュリティラベルを剥がすと、剥がしたラベル側には「開封済」や「VOID OPEN」などの文字や図柄が浮かび上がりますが、被着体側には何ら形跡が残らないという特徴があります。付着物が残ると不具合がある機械部品や保存したい記念品の箱の開封確認など、多くのシーンで活用できます。

    転移タイプと同様に、浮かび上がる文字や図柄などを自由にデザインでき、ロールタイプや印字タイプなど用途に応じた加工ができます。利便性とセキュリティ性を向上させられる点がメリットです。

    3.ぜい質タイプ

    ぜい質タイプは、セキュリティラベルを剥がそうとすると、ラベル基材が伸びたり破断したりして、綺麗に剥がせない特徴があります。層間で破壊するようになっていて、上からラミネート貼をしても易破壊性が発現するタイプのものもあります。上手く剥がして開封しようとしても、開封の跡が残り、復元できないため、ラベルの再使用や貼り直しを防げます。

    また、ラベルの破損や変形が発生することで、ラベルの不正な再利用を防止することも可能です。

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    セキュリティラベルの活用シーン

    セキュリティラベルは、商品の開封・改ざん防止、食品・薬品の異物混入防止など、多くのシーンで活用できます。ここでは、4つの活用シーンを解説します。

    商品の開封防止

    セキュリティラベルは、重要書類が入った封筒や段ボールなどの開封防止に活用できます。梱包物は輸出・輸入など経路をたどりながら流通し、さまざまな人に接触する機会があるため、開封防止の対策が必要です。開封の抑止だけでなく、開封されたことによる情報流出を検知する対策にもなります。

    具体例としては、プリペイドカードの暗証番号未開封担保や、リース品の機械内部をブラックボックス化するときなどにも活用されています。

    商品の改ざん防止

    商品の改ざんを防ぐ手段としても、セキュリティラベルは有効です。例えば、化粧品やヘア用品、高級酒類の外箱や容器の蓋にセキュリティラベルを貼ることで、開封による中身の盗難や入れ替えを防げます。一般的には、改ざん防止シールやバージンシールとも呼ばれています。

    また、セキュリティ情報が含まれたケースにセキュリティラベルを貼ることで、開封が行われた事実を検知することも可能です。

    食品・薬品の異物混入防止

    食品・薬品の異物混入を防ぐためにも、セキュリティラベルは役立ちます。例えば、食品や飲料の開け口、薬品の容器などにセキュリティラベルを貼ることで、異物の混入を防ぐことが可能です。食品や薬品には、一度貼ったラベルを元の状態に戻すことが難しい、接着力が強力なぜい質タイプのものが多く利用されています。

    医療機器の偽造防止や未開封確認

    医療機器の偽造防止や未開封確認の用途にも、セキュリティラベルは有効です。例えば、医療機器のケースを開けた形跡を残したい場合、セキュリティラベルが使用されます。医療機器に貼る場合、被着体側に跡が残らない非転移タイプを利用することをおすすめします。

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    まとめ

    セキュリティラベルとは、主に封止めに使用されるラベルのことで、転移タイプ・非転移タイプ、ぜい質タイプに分けられます。セキュリティラベルは、商品の開封・改ざん防止、食品・薬品の異物混入防止、医療機器の偽造防止・未開封確認など、多くの用途で使用できます。自社の目的に合ったラベルを選択し、活用しましょう。

    株式会社ユポ・コーポレーションは、合成紙「ユポ」の製造販売を行っています。高い機能性を備えながらも、環境負荷の少ない点が、合成紙「ユポ」の強みです。国内No.1のシェア※を誇り、50年以上の実績があります。またユポは、セキュリティラベルの基材としても良く活用されています。転移タイプ・非転移タイプ・ぜい質タイプ、それぞれに向いた特性のラインナップがあることが特徴です。

    ※...合成紙市場における販売量(t)、(参考)矢野経済研究所「2022年版 特殊紙市場の展望と戦略」

    「ユポ」は、脱プラスチックが難しい場合でも、プラスチック削減に貢献できる素材です。「ユポグリーン」シリーズは植物由来樹脂を配合しています。どちらも化石燃料由来のプラスチック使用量やCO₂排出量の削減につながる「環境負荷削減に貢献できる素材」としておすすめします。環境に配慮した素材をお求めの際は、ぜひお問い合わせください。

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    地球と人を大切にしていきたい。
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