紙・合成紙のユポ・コーポレーション
更新 2025.06.04 公開 2023.09.01 コラム

リサイクルの種類とは|企業が取り組むメリットや事例も紹介

近年、SDGsの浸透に伴って地球環境への関心が高まり、企業のリサイクル活動への注目度も増加しています。この記事では、環境保護に関わる企業担当者に向けて、リサイクルの種類や、企業がリサイクルに取り組むメリット、具体的な事例などを解説します。環境に配慮した取り組みを検討する際に、ぜひ参考にしてください。

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目次

    リサイクルは「3R」の1つ

    リサイクルは、環境保全における3Rの活動の1つです。3Rとは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)を意味します。リデュースは、物を大切に使ったり、省資源製品を使ったりして、資源の消費量やごみの量を減らすことです。また、リユースは繰り返し使うこと、リサイクルはごみを資源として再利用することを指します。

    3Rには優先順位があり、廃棄物の発生を抑えるリデュース、再利用するリユース、廃棄物を再利用するリサイクルという順に取り組むことが大切です。廃棄物となる製品を断るリフューズ(Refuse)や、修理を意味するリペア(Repair)を加えた5Rという考え方もあります。

    ※参考:環境省_循環型社会形成推進基本法(条文)

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    リサイクルは大きくわけて3種類

    リサイクルの手法は、3つに大別できます。ここでは、それぞれの種類について解説します。

    ケミカルリサイクル

    ケミカルリサイクルとは、廃棄物を化学的に分解し、その成分をもとに新たな物質を合成して再利用する手法です。ケミカルリサイクルは、廃棄物を原料として再生することで、無駄を減らすとともに資源の効率的な利用が可能です。

    ケミカルリサイクルの例として、廃プラスチックをガス化し、化学工業の原料として利用するケースが挙げられます。ペットボトルをモノマー化して、新たな樹脂の原料として利用する事例もあります。

    サーマルリサイクル

    サーマルリサイクルとは、廃棄物を焼却して発生する熱エネルギーを利用する手法です。技術的に再利用が困難な場合や、分別に労力を要する廃棄物に対して効果的です。国によって定義が異なり、一部の国ではリサイクルに含めない場合があります。

    焼却で発生する熱エネルギーを温水プールや発電に利用するケースや、廃プラスチックを固形燃料に加工して利用する事例などが挙げられます。

    マテリアルリサイクル

    マテリアルリサイクルは、廃棄物を原料として新たな製品を生み出す手法です。例えば、プラスチックのリサイクルでは、収集されたプラスチックごみを高温で溶かし、その原料をもとに新たなプラスチック製品を再生します。マテリアルリサイクルの過程では、異物が混入しないように、分別や異物の除去も重要とされています。

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    マテリアルリサイクルはさらに2種類にわけられる

    廃棄物を原料として新たな製品を生み出すマテリアルリサイクルには、さらに2つのパターンがあります。ここでは、それぞれについて解説します。

    水平リサイクル

    水平リサイクルとは、廃棄物を、元の製品と同じレベルの製品の原料として再利用することです。具体例として、 プロセスが挙げられます。古紙から再生紙を作る工程や、アルミ缶を溶かして新たなアルミ缶へとリサイクルする事例もあります。

    カスケードリサイクル

    カスケードリサイクルは、廃棄物を元の製品とは異なる製品にリサイクルする方法です。水平リサイクルが困難な場合に、元の製品よりレベルダウンした品質の分野に利用されます。具体例としては、ペットボトルを原料として衣類を製造するケースや、ビニールハウスの廃材を床材として再利用する事例などが挙げられます。

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    企業がリサイクルに取り組む3つのメリット

    リサイクルは、環境保全に貢献できる活動の1つです。ここでは、企業がリサイクルに取り組むメリットについて解説します。

    SDGsに貢献できる

    リサイクルは、SDGsの達成に重要な役割を果たします。SDGsのなかでも、目標12「つくる責任、つかう責任」は、持続可能な生産消費形態を確保することが目的です。

    リサイクルは、ごみの削減やエネルギーの節約、地球温暖化対策などを通じて、持続可能な生産や消費 に寄与します。企業は、製品の製造段階で リサイクルに取り組むことによって、つくる責任への貢献が可能です。一方、消費者もリサイクル製品の選択や、製品の適切な廃棄に取り組むことで、つかう責任に貢献可能です。。

    企業のイメージアップになる

    リサイクルへの取り組みは、企業イメージを高める効果があります。環境問題に対する積極的な姿勢は、企業の社会的責任への取り組みに対する世間の評価につながり、競合他社と差別化できる要素にもなります。

    活動実績をCSRレポートや環境報告書に掲載し、社外により広くアピールすることで、イメージアップの効果はさらに高まるでしょう。環境保護に対して積極的な企業は、ESG投資の対象として、投資家から注目される可能性も生まれます。

    コスト削減になる場合もある

    企業のリサイクルの取り組み方次第では、コスト削減にになる場合もあります。一般的に、
    例えば、廃棄物を見直して再資源化が可能なものを企業へ販売したり、資源として分別した後に、有価物として企業へ販売したりするなどです。こうした取り組みを行うことで、コスト削減に繋げることができる場合もあります。

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    国による企業のリサイクルに対する取り組み

    国が企業に対して行っているリサイクル支援のうち、特に注目されているプラスチックのリサイクル関連のもの を紹介します。

    「プラスチック・スマート」キャンペーン

    「プラスチック・スマート」キャンペーンは、環境省が行っているプラスチック廃棄物の削減に向けた取り組みです。企業や個人によるプラスチックの分別回収や排出抑制、リサイクル、リユースを推進しています。また、活動内容を国内外に発信し、プラスチック問題 意識向上も促しています。

    ※参考:プラスチック・スマート|環境省 水・大気環境局 水環境課 海洋環境室

    プラスチック資源循環アクション宣言

    「プラスチック資源循環アクション宣言」は、農林水産省が推進している取り組みです。農林水産業や食品産業では、プラスチック製品が幅広く使用されています。企業や団体によるプラスチック資源循環の活動報告を募集し、各種メディアを通じて公表しています。自主的な資源循環アクションの促進と、環境に対する国民の意識向上を目指した施策です。

    ※参考:プラスチック循環資源|農林水産省

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    企業のリサイクル取り組み事例

    近年、リサイクル活動に取り組む企業が増えています。ここでは、主な事例について解説します。

    Apple

    Appleは、リサイクル分野でのイノベーションや取り組みを牽引している企業の1つです。製品全体にわたり、再生素材の使用を増加させる活動を行っています。

    Appleは認定取得済みの再生金を導入し、再生タングステン、再生希土類元素、再生コバルトの使用量を2倍以上に増加させました。2021年には、Apple製品に使用された全素材のうち約20%が再生素材となり、これまでで最も多く再生素材を使用したことを発表しています。

    ※参考:Apple、製品全体で再生素材の利用を拡大 - Apple (日本)

    ファミリーマート

    ファミリーマートが推進している重要課題の1つは、食品ロスの削減です。例えば、店舗から出る食品廃棄物を飼料や肥料、メタンガスなどに再資源化しています。他にも、店舗から排出される食品残渣を回収し、養豚場にて飼料として再利用しています。飼育した豚を使った弁当や惣菜パンを製造し、販売する「食品リサイクルループ」を実現させています。

    また、店舗で販売する揚げ物に使用した廃食用油を適切に回収し、養鶏用の飼料添加剤やインク、石鹸として100%リサイクルしています。その一部は、薬用ハンドソープとして店舗でも使用されており、循環型のリサイクルを行っています。

    ※参考:食品ロスの削減|サステナビリティ|ファミリーマート

    三井不動産

    三井不動産も、オフィスビルや商業施設で発生する、生ごみや古紙などのリサイクル活動を実施しています。例えば、コーヒーかすの堆肥化による農園での再利用や、厨房で使用した廃油の燃料としてのリサイクルなどです。オフィスビルで発生する古紙を回収し、リサイクルOA用紙やトイレットペーパーとしての再生利用も実施しています。

    ※参考:環境汚染・資源|環境|ESG/サステナビリティ|三井不動産

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    まとめ

    企業は、リサイクルに取り組むことで、SDGsへの貢献や企業イメージの向上、コスト削減などが期待できます。リサイクル活動を推進する企業は増加傾向にあり、企業のリサイクルに対する国の取り組みも活発です。

    株式会社ユポ・コーポレーションは、合成紙「ユポ」の製造販売を行っています。高い機能性を備えながらも環境負荷低減に配慮した製品を多数ラインナップしていることが、合成紙「ユポ」の強みです。70%を超える国内シェアと、50年以上の実績があります。
    ※...合成紙市場における販売量(t)、(参考)矢野経済研究所「2022年版 特殊紙市場の展望と戦略」


    株式会社ユポ・コーポレーションでは、CO₂排出量を抑えたユポグリーンシリーズや、プラスチック使用量を大幅に削減できるラベル用合成紙「ユポエアー」の製造販売を行っています。「ユポ」環境ロゴマークの運用を通じた環境意識向上にも取り組んでいます。環境に配慮した合成紙をお求めの際は、ぜひお問い合わせください。

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    ※「ユポ」「ユポグリーン」「ユポエアー」は、株式会社ユポ・コーポレーションの登録商標です。

    この記事を書いた人株式会社ユポ・コーポレーション

    地球と人を大切にしていきたい。
    当社はこれからも環境保全や環境負荷の削減を使命として社会に貢献していきます。

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    ユポは、ポリプロピレン樹脂と石灰石由来の炭酸カルシウムを主原料とする、紙とフィルムの特長を併せ持つ合成紙です。ユポは、ユポ・コーポレーションが特許を保有する技術が多数用いられた高機能素材であり、一般的な紙と違い、水や油に強く、破れにくいなどの利点が多くあるため、屋外のポスターや食品・日用品の容器ラベル、飲食店メニューなどの身の回りの製品で一般的な紙の代替品として様々なシーンで採用されています。また、ユポは一般的なPPフィルムと比べて、CO₂排出量や樹脂使用量が約45%少ない(※1)ため、環境負荷低減に貢献する素材として注目されています。加えて、ユポはリサイクル可能な素材であり、その一例として、選挙の投票用紙に使用されたユポを再生樹脂原料へ再利用する取り組み(※2)が行われています。ユポは長年愛され、合成紙市場において45年以上国内シェアNo.1、世界70カ国で使用される実績(※3)を誇っています。※1…詳細はこちら ※2…詳細はこちら ※3…詳細はこちら

    ※「ユポ」「YUPO」「ユポグリーン」「スーパーユポ」「スーパーユポダブル」「ウルトラユポ」「ユポトレース」「アルファユポ」「ユポタック」「アクアユポ」「ユポサクションタック」
    「ユポ静電吸着」「クロスユポ」「ハイティアーユポ」「コンシールユポ」「ユポジェット」「ユポコート」「YPI」「ユポエアー」は(株)ユポ・コーポレーションの登録商標です。
    ※画像、イラストはイメージです。