ボトルに貼られている「ラベル」とは?種類や機能についても解説
ラベルは、調味料やシャンプー、ハンドソープ、飲料など、日常生活で使用する多くのものに貼られています。この記事では、ボトルに貼られている「ラベル」の定義や種類、ラベルのもつ機能などについて解説します。どのラベルを使用するか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

ボトルに貼られている「ラベル」とは
ラベルは、一般的には、商標・品名・分類記号・宛先などを表示させるための、紙やフィルムを意味します。しかし、さまざまな分野で用いられるため、その定義は曖昧です。それでも、ラベルの目的は「表示」により「情報伝達」することにあります。そのため、ラベルを使用する際は目的対象を明確にすることが重要です。
プラスチック製ボトル(調味料・シャンプー・ハンドソープ・洗剤・薬品・潤滑油)やガラス瓶(飲料・酒・調味料)などには、ラベルが装着されています。なかでも食品や化学物質を表示するラベルには、法令で表示すべき項目が定められています。
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ラベルの種類
ラベルは、大きく6種類に分けられます。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
粘着ラベル
粘着ラベルは、ラベル基材の片面側に感圧接着剤を設けたラベルで、生産性が高い点が特徴です。主に飲料や調味料などのボトルに用いられています。最近は、粘着ラベルが貼られた飲料用ペットボトルなどもあります。
シュリンクラベル
シュリンクラベルは、熱で装着するスリーブ(筒)状のフィルムラベルで、粘着ラベルと同様に生産性が高いという特徴があります。ボトルに装着後、熱を加えてフィルムを収縮させることで、ラベルをボトルに密着させます。ラベル面積が大きいため、多くの情報量を表示することも可能です。シュリンクラベルは、主に飲料や調味料などのボトルに用いられています。
ストレッチラベル
ストレッチラベルは、伸縮力で装着するスリーブ(筒)状のフィルムラベルで、凹凸の大きいボトルにも上手く密着できる点が特徴です。伸縮性のあるフィルムをスリーブ状に切り取り、ボトル装着後はフィルムの収縮力で、ラベルをボトルに密着させます。
シュリンクラベルとは異なり、熱を使わないため、テキストやデザインの熱収縮による歪みが起きにくい点はメリットです。ストレッチラベルは、主に飲料や洗剤などのボトルに用いられています。
ラップラウンドラベル
ラップラウンドラベルは、ラベル端部を接着剤で貼り付け、ボトル胴部にロール状に巻き付けるラベルです。胴巻ラベルとも呼ばれており、ロール状のラベルを1枚ずつ切り出して、接着剤で被着体に接着します。
収縮性のないラベル素材が利用でき、ボトルのリサイクル時にラベルを剥がしやすい点が特徴です。ラップラウンドラベルは、主に飲料や調味料などのボトルに用いられます。
グルーラベル
グルーラベルは、ラベル自体に接着剤は付いておらず、瓶に貼る際にラベルに水系接着剤を塗布して貼り付けるラベルです。ラベルに直接、糊を塗りながら、被着体に貼り付けます。水洗によりラベルを剥がしやすく、ボトルをリサイクル(リユース)しやすい点が特徴です。
グルーラベルは、日本酒・ビールのガラス瓶・ジャーなど、ガラス瓶によく用いられています。
インモールドラベル
インモールドラベルは、ボトル成型時の熱により、ボトル成型と同時にラベリングが可能なラベルです。これにより、ラベル貼りの工程削減・省エネルギー化に貢献できます。インモールドラベルは、主にシャンプー・洗剤・エンジンオイルなどのプラスチック製ボトルに用いられています。
通常は、ラベルの片面側には熱活性型の接着剤が設けられています。
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ボトルに貼られている「ラベル」の機能
ボトルに貼られている「ラベル」の機能は、主に3つあります。ここでは、3つの機能について解説します。
情報を伝達する
ラベルには、情報を伝達する機能が備わっています。商標・商品名・販売者名に加えて、内容物が食品や飲料であれば、原材料名・内容量・賞味期限・栄養成分・アレルギー情報などが記載されます。
内容物が薬品の場合、危険有害性の情報や取り扱い上の注意点などの情報を、消費者に伝達する機能があります。また、上記のような重要情報だけではなく、ブランドのメッセージを伝えることもできます。
視認性を高める
商品が店頭に陳列された際に、消費者の視認性を高めることが、ラベルの機能としてあげられます。消費者は、購入目的の商品を容易に見つけられます。
容器を水や寒さから保護する
ラベルを利用して、容器を水や寒さ、外力などから保護することも可能です。容器全体にラベルを貼って中身を保護することで、耐水性を向上させることができます。ボトルにラベルを装着することで、薄肉ボトルなどの強度不足を補うことも可能です。ラベルが断熱素材の場合、ホット飲料やコールド飲料の温度を保持する、保温性の向上にもつながります。
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ボトルに貼るラベルなら合成紙「ユポ」がおすすめ
ボトルにラベルを貼る場合、合成紙「ユポ」の使用をおすすめします。ここでは、3つのラベルを紹介します。
「アクアユポ」の特徴
アクアユポは、グルーラベルやディレードラベル用の製品で、主にペットボトルやガラス瓶のラベルとして使用できます。片面に吸水機能を備えており、水系接着剤が適用できる点が特徴です。
そのため、グルーラベルやディレードラベルだけではなく、ラップラウンドラベルとしても活用されています。全てのアクアユポは、植物由来樹脂が配合された環境に配慮した製品であるため、環境負荷削減に取り組みたい人にはおすすめです。
「ユポ・インモールドラベル」の特徴
ユポ・インモールドラベルは、ボトルの成型と同時にラベルを装着できる画期的なラベルです。他の方法では、ボトルの成型後に別途ラベルを装着する工程が必要ですが、ユポ・インモールドラベルを採用すれば、ラベル装着の工程が削減でき、生産効率の向上やコスト削減につながります。
飲料ボトルに多く使われるシュリンクラベルと比較した場合、熱風収縮工程が不要な分、消費エネルギーの削減が可能であり、CO₂排出量の削減に貢献できます。
「ユポタック」の特徴
ユポタックは、合成紙「ユポ」に粘着加工を施したものです。優れた耐水性・耐久性を持ち、印刷適性も良好であることから、日本酒やビールをはじめとした飲料のボトルや瓶のほか、洗剤やシャンプーなど日用品のボトルのラベルにもよく使用されています。
基材である合成紙「ユポ」には、植物由来樹脂を配合した「ユポグリーン」シリーズや、プラスチック使用量を極力抑えた「ユポエアー」などがあり、環境に配慮した製品がラインナップされています。
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まとめ
ラベルは、「表示」により「情報伝達」することを目的としたもので、プラスチック製ボトルやガラス瓶などによく使用されています。ラベルの種類はさまざまで、種類によって機能や特徴が異なるため、用途に適したものを選びましょう。
株式会社ユポ・コーポレーションは、合成紙「ユポ」の製造販売を行っています。高い機能性を備えながらも環境負荷の少ない点が、合成紙「ユポ」の強みです。国内No.1のシェア※を誇り、50年以上の実績があります。
※...合成紙市場における販売量(t)、(参考)矢野経済研究所「2022年版 特殊紙市場の展望と戦略」
「ユポ」は、脱プラスチックが難しい場合でも、プラスチック削減に貢献できる素材です。「ユポグリーン」シリーズは植物由来樹脂を配合しています。どちらの製品も化石燃料由来のプラスチック使用量や、CO₂排出量の削減につながる「環境負荷削減に貢献できる素材」としておすすめです。環境に配慮した素材をお求めの際は、ぜひお問い合わせください。
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※「ユポ」「ユポグリーン」「アクアユポ」「ユポタック」「ユポエアー」は株式会社ユポ・コーポレーションの登録商標です。
この記事を書いた人株式会社ユポ・コーポレーション
地球と人を大切にしていきたい。
当社はこれからも環境保全や環境負荷の削減を使命として社会に貢献していきます。